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晒した「白」の美学は芭蕉の中にも、北園の詩の中にもあった。 そしてそれこそが、私が無意識のうちに求めていたものかもしれない。 骨の白。雲の白紙の白。牛乳の白。余白の白。飾らないこと。質素であること。 静謐な時間、スケルトンな空間、伽藍堂である、ただそれだけのことにどうしようもなく心は魅きつけられる。膨大な時間と空間の引き算の結果生み出される、消えゆく色、けれど確かに息づく色。ガラス瓶、行灯、襤褸の布、茶筒、洗面器、デルフトの皿、ロマネスクの石、弓の的。骨壷から北園克衛まで、グラフィックデザイナー・山口信博が選びに選んだ、白のありさま、その余韻。 |
白の消息
骨壷から北園克衛まで
2006年9月29日（金）- 2007年3月11日（日）
年末は12月30日(土)まで、年始は1月5日(金)より
期間中は前半と後半で展示換えが行われます。
museum as it is
297-0154 千葉県長生郡長南町岩撫41
tel.&fax. 0475-46-2108
開館日／金曜日・土曜日・日曜日・祝日
開館時間／10:30→16:00
入館料／800円
東京連絡所／tel. 03-3953-6312
